2008年12月04日

夢の跡・・・

私が毎日通っている横浜市営地下鉄「吉野町駅」から、国道16号線沿いに八幡橋方面に歩きますと、合計4本の、立派な花崗岩造りの門柱があります・・・



これは、南区睦町で見つけました。小さなスナックの横に寂しそうに一本、しかも、何故か、店の名前はこの通り削り取られています・・・

一番下にかろうじて「店」と言う字が見えます。この無残な削除の仕方から想像が広がりますが、店主が結構あくどいやり方で店を大きくしましたが、泣いた人も沢山居て、店が潰れた後、この店名もこうして削り取られてしまいました・・・


そのお隣り、2~3mのところにはこの通り、2本の門柱が健在、しかし、2本共、医院らしく真っ白にペイントされております。多分医院の表札の後ろには店名があるのか、それとも削られているのか、分かりません・・・


そしてもう一本は、ずっと磯子区八幡橋に近い、横浜市営バス滝頭車庫の近くにあります。ここは、ご覧のように「合資会社 清水清兵衛商店」としっかりと店名が残って居ります。この敷地には、ごく普通のお宅があるだけで商店があった事が分かるのはこの門柱が語るのみです・・・

この清水清兵衛さんはもしかしたら、頑張って会社を興して、周りの人たちにも愛されたのに、残念ながら潰れてしまったのかも知れません・・・

今はしっかりと稼いで、ビルでも建てたいなんて商店主の夢はあるのかも知れませんが、昔は、こんな花崗岩の門柱を建てたいもんだ、などと見たのかも知れませんね・・・
     


Posted by shin344 at 19:38Comments(0)DEEP横浜