2013年10月18日

あの顔・顔・顔いったい何処に行ったのか・・・

孫が生まれました・・・孫が生まれて見て初めて思うのですが、その孫の父親(つまり私の息子ですが)の生き方、私ら爺、婆の生き方、そして私の親や、祖父母や伯父伯母の生きて来た道それらは連綿と「初孫」に引き継がれているのを感じます・・・そんな思いの中、ふと祖父母が残した古いアルバムを開いて見ました。その中には我が家の希望の星でありながら23歳の若さで戦死した伯父の血もしっかりと繋がっています・・・あの顔・顔・顔いったい何処に行ったのか・・・

海軍兵学校68期の卒業生に、作家「豊田 譲」氏が居られて、68期の生徒達の行く末を追った「同期の桜」と言うノンフィクションを記しています。その68期には私の伯父も居りました・・・豊田氏の本の裏表紙には、「この若者達の顔・顔・顔・・・何処へ行ったのだろう」と副題がありました。

68期の兵学校生徒は、戦雲垂れ込める中異例の300名を募集しましたがその大半が戦死しました・・・伯父も昭和17年7月5日にアッツ島沖で駆逐艦「子日」と共に戦死しました。母である私の祖母は短歌でこんなものを残しました・・・「我が吾子や 藁をも掴まん その時に 母の姿を 思い出しにか」・・・息子が名誉の戦死の母などとは全く関係ない悲しさを感じます・・・

海軍兵学校68期生の、多分、水練の後の集合写真でしょうけれど、この中の皆さんは、ほとんどが23歳24歳で南方や北方の各戦線で散ってしまった若者達でした・・・

戦争など美化された部分も多くありますが、自分の将来の為にもっともっと思い切り生きたいはずの若者達がこうして死にざるを得ない・・・孫や子ども達には絶対にそんな人生を送らせてはならないと写真の中の若者達の顔が話しかけて来るような、思いがしています・・・


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Posted by shin344 at 20:25│Comments(0)日記
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