2010年10月16日

彼岸花孝・・・

彼岸の頃は大分過ぎましたが、毎年、忘れずに咲く彼岸花・・・何となく妖しくて、切ない花に思えます・・・彼岸花孝・・・
彼岸花は別名「曼珠紗華(まんじゅしゃげ)」と呼ばれますが、この名前が私は一番この花にぴったりしているように思えます・・・ちなみにこの「曼珠紗華」の語源はサンスクリット語の「manjusaka」を音読みにしたものらしく、意味は「天上の花」とか、「白く柔らかな花」という事のようです。この花や球根にはアルカロイド系の毒があり、ネズミや小動物に荒らされないように、田んぼのあぜ道とか、お墓に植えられたそうです。これは以前民俗学の書物で読んだ覚えがありますが、飢餓植物として植えられたので、お墓など普段子どもも近寄らないような場所に植えて、飢饉の時、何度も何度も毒抜きをして食べたと言う非常食の役割りも担ったそうですよ・・・

この彼岸花は、正確に言いますと、彼岸花の親戚で別名「鐘馗水仙(しょうきすいせん)」と呼ばれるそうですが、水仙の仲間というより地面からすっくと毅然と立ち上がる姿は黄色くても、彼岸花そのものです・・・



そして、お馴染みの彼岸花ですが、上のような理由から、お墓や、田んぼのあぜ道に植えられた事から、この素敵な花にとっては誠に迷惑千番な名前を付与されてしまったようです・・・

「死人(しびと)花」「地獄花」「幽霊花」剃刀花」「捨子花」「狐花」「はっかけばばあ」・・・

最後の「はっかけ・・・」になりますと、何だかもう彼岸花も自棄(やけ)になってしまうでしょうね・・・

彼岸花に、来年も会えて、息子が生まれた秋の彼岸の頃を思い出せると良いのですけれど・・・

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Posted by shin344 at 16:38│Comments(4)日記
この記事へのコメント
彼岸花は、まだ幼少の頃「まんじゅしゃげ」と花の名前を
教えてもらいました。暫くそう呼んでいましたが・・・・・・。
いつの間にか彼岸花と呼んでいます。
ある時まだ子供の頃、「まんじゅしゃげの花」と言ったら
「へえー」と不思議がられた思い出があります。
Posted by なっちゃんなっちゃん at 2010年10月17日 18:05
☆なっちゃんさん、こんにちは!
不思議な事に私も
「まんじゅしゃげ」と教えて貰いました。
大好きだった「まんじゅう」に似た名前なので
忘れずに覚えていました。
私も何時の頃か「彼岸花」と言う呼び名も
あるのを知りましてこれが普通の
ようになっているのを知りました。
子どもの頃は「毒々しい」印象はありましたが
この歳になって観ますと
「妖艶」な不思議な花ですね・・・
Posted by shin344 at 2010年10月18日 09:23
この彼岸花、遺伝的にはたった一株の彼岸花が日本全国に広まったのだそうですね。中国から稲に紛れ込んで運ばれてきたとか。
色々調べると更に深く考えさせられる植物です。
Posted by Danbe at 2010年10月21日 21:30
☆Danbeさん。たった一株の彼岸花から広がったのですか?
それは知りませんでした。本当にまだまだ知らない事が
世の中には一杯ありますねー。毎年この花が咲く頃にだけ
関心が深くなります。
Posted by shin344 at 2010年10月24日 10:35
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