2013年05月31日

兄チャールス(シャルル)のこと・・・

今日はJames の兄、Charles(チャールス)Favre-Brandtのことについて書きます・・・弟ジェームスの近代日本への業績ばかりに目が行きまして明治14年にスイスへ帰ったとされる兄チャールスはあまり脚光を浴びていません。しかしながら、最近お便りを頂いた「高圧ガス販売店の品格」とされる方から、チャールスが明治の後年までガス管やガス設備の普及に努めた事実を知らされました。

向かって右側、口髭の紳士がチャールスです・・・ただチャールスは先にお話ししたように明治14年にはスイスへ帰っていますので、その後また再来日したのか、一時的にスイスへ帰って、妻や子どもを置いて明治の末まで日本に居たのか、それは想像の域でありました。しかし・・・

右側の少し読みづらい羅列で申し訳けありませんが、これは1912年頃(大正2年頃)の横浜外国商社の紹介ですが、横浜175番地及び大阪10番地にC.&J.Favre-Brandt商会が存在した事が記録されています。C.はチャールスでJ.はジェームスです・・・

その頃にもチャールスとジェームス兄弟が共同経営していた事が分かります。そしてジェームスが横浜を拠点にしていた事とチャールスはヌーシャテル(スイス)に居りました。つまり、日本とスイスで輸出入の活動をしていたらしい事が分かります・・・そして、大阪支店はC. Favre-Brandt Jr(おそらくJames Albert Favre-Brandt)が任されているのも読み取れます。

チャールスが明治14年にスイスへ帰ったのも、想像ですが、ジェームスの店のスイス代理店のような役割りを果すためだったのではないでしょうか。

そうだと考えますと、チャールスが近代日本の文明開化に携わっていたという事が胸にスッと落ちて来る気がします・・・

因みにこのチャールスの息子、Albertの子孫が綿々とFavre-Brandt家を繋いで居ります・・・  


2013年05月26日

花は咲く・・・

花は咲く」(クリックしますとyoutubeで歌が流れます・・・つや消しなCMにはちょっと目をつむって頂いて)この歌は3月11日に亡くなった死者たちのつぶやきだそうです・・・あの大震災がなければ、まだまだ花を咲かせ続けたり、これから花を咲かせたりするはずだった人々のつぶやきなんですね・・・これから生まれて来る「君」に私はどんな花を残したのだろうか・・・

もともと、大輪の花や派手な花はあまり好みませんでしたが、あの大震災ショックの後は特に、地面にすがりつくように咲く、こんな地味な花に目が行くような気がしています・・・

目に痛いような松葉菊の花です・・・この花、夕方には萎んでしまいます・・・

これも、あまり目立つ事のない「庭石菖(にわせきしょう)」・・・これまた地味なクローバーの間に咲いていました・・・

私は子どもの頃からこの花は「あやめ」か「菖蒲」の仲間だと思っていましたが、全く別の種の花だったのを最近知りました・・・

こんな地味で目立たない花にも咲いている「意味」があるから咲いているんでしょうね・・・


大震災の死者の「つぶやき」・・・「花は咲く」ですが、生きていて、懐かしい故郷を離れて苦しんでいる人々の歌はあまり聞こえて来ませんが、私の耳には彼等彼女等の歌(ため息のような歌ですが・・・)が聞こえて来ます・・・しかし、その生きているが上での歌に私がどう答えて行くのか全く分かりませんが、自分自身が真摯に生きて行くしか答えにならないようにも思えます・・・  


Posted by shin344 at 14:00Comments(0)日記

2013年05月22日

MATSUNO KUMA・・・

James Favre-Brandtの妻、「ひさ」は30歳で死去したと前回書きましたが、その後ジェームスは「ひさ」の姪とも妹とも言われる「くま」と明治17年に再婚しています。「くま」さんは、旧姓「Higo」・・・漢字は「肥後」とも「比護」とも想像は出来ますが分かりません・・・また、「ひさ」さん同様に写真も出自も全く謎です・・・

その娘、姉のソフィー妹のアデルですが、アデルが後に横浜を発掘したN.G.マンローの3番目の妻になった事は先にお話ししました。ここに写真は掲載しませんが、彼女等を見ていますと、「くま」さんの面影が少し分かるように思えます。「ひさ」さんと血縁が「くま」さんで「ひさ」さんの孫娘と「くま」さんの実の娘を見ますと、母親に似たとすると、何となく「ひさ」「くま」の写真が仮にあって、突然見せられたとしても、それ程違和感は抱かないのではないかと思いますが・・・

その「くま」さんも25歳で死去しており、その後はジェームスは再婚せず、この二人の娘の手を引いて散策する姿を作家長谷川伸が目にしていました。

ソフィーは戦後1955年まで生き、一方アデルは、モンローと離婚後、フランスに渡りましたが姉ソフィーに看取られてフランスで亡くなりました。アデルの骨はソフィーが日本に持ち帰り、今も姉妹は横浜外人墓地に静かに眠っています・・・  


2013年05月20日

随分田舎に引っ込んだものですが・・・

祖父の古いアルバムから東京の馬込村に家を建てた時の写真が残っていました・・・

祖父の字で、「随分田舎に引っ込んだものですが・・・」と書いてありました。大正12年の話しです・・・この年の9月に関東大震災が起きましたものの、この家は無事だったようです。しかし・・・
昭和3年の同アングルから写されたものですが、何と家の真横に鉄道が通っているではありませんか・・・祖父達が望んだ訳ではないことは分かりますが田舎で静かに暮らしたいと言う気持ちがかなり損なわれた事はあると思いますが、不思議な事に私が暮らした場所のすぐ横には貨物線が走りSLが通る度に家が揺れましたし、息子が「電車のある家」に住みたいなどの発想はもしかして、こんな事のDNAが残る?・・・これは飛躍し過ぎた発想でしょうか・・・

今では、この鉄道は湘南新宿ラインとなり、上には新幹線が走り抜けています・・・むろんこの瀟洒な家はありません・・・  


Posted by shin344 at 11:15Comments(2)日記

2013年05月12日

SHISA MATSOUNO・・・

James Favre-Brandt(ジェームス)は、明治政府が成立し、文明開化時代へ入ると「美貌の日本夫人」とのみ称される「松野久(子)」と結婚しています。そして4男をもうけていますが、その松野久(子)なる夫人の写真は残っていないようです・・・

その松野久は今でも横浜外人墓地にジェームスと共に眠っております。碑銘によりますと、久(フランス語の読みでSHISA)は、僅か29歳か30歳でこの世を去った事が分かります。ジェームスの写真は今まで掲載したように残って居りますが、久の写真は、色々と探しましたが残って居りません・・・

わずかな手がかりはジェームスと久との次男フランソワの娘、貞子さんの写真ですが、フランソワとIsii(石井?)某と言う日本女性との娘ですから、あるいはIsii某さんに似ているのかも知れませんが・・・

それともうひとつの謎は、ジェームスと結婚したとは言え、久は旧姓のまま墓碑銘に記されているのは、何故なんでしょうか?そして、明治初年に「松野」と言う姓を許されていたとしましたら、久さんは、苗字帯刀を許された階層の人だったのでしょうか?・・・  


2013年05月08日

クローバー・・・

昔は田んぼの肥しにするのかどうか、れんげ草と同じ位、何処にでもあった気がします・・・


今は、都会でもあまり見かけません・・・子どもの頃、クローバーの花を摘んで「レイ」に?・・・そんな可愛いことしませんとも、飼い犬「ハッピー」との散歩で、蹴散らして走り回っていた記憶しかありません・・・それほど何処にでもあったという事ですね・・・dog_01  


Posted by shin344 at 11:38Comments(0)日記

2013年05月08日

あっ!・・・・

京急横浜駅でハングル文字「あ」見つけました・・・電車の信号のひとつらしいのですが、意味の分からない私にとりましては、「あ」としか見えませんでした・・・

電車の動きとこの信号を見比べていますと、電車がホームに停まると「ト」が点灯し、出発する時に「〇」と「ト」が同時に点きましたから、「ト」は「停まる」・・・「〇」は出発「OK」のようなものでしょうか?・・・train_b01

ちなみに電車がホームから走り去ると、「〇」も「ト」も消えます・・・「あ」っと言う間もなく電車がいなくなるって私はそう思いたい・・・  


Posted by shin344 at 11:27Comments(0)日記

2013年05月03日

電車のある家・・・

息子がまだ幼い頃、自由業だった私が息子に関わる時間は沢山ありました・・・電車が好きな息子の為に色々な電車で首都圏の路線はほぼ制覇しましたっけ・・・そんな息子が「電車のある家」と題した絵を描いたのを思い出します・・・一軒家の横に電車が横付けされている、そんな構図でした。賃貸の小さなマンション住まいの息子ならではの「夢」・・・一軒家で専用の電車が駐車している・・・

子どもらしい夢でしたが、今でも少しはそんな夢を持っているのでしょうか?・・・私は今でも、小さくても田舎でも自分の家を持ちたいとは思っていますが、私の場合は夢のまた夢・・・

グループホーム食材買出しでふと通りかかった「中原操車場」ですが、息子の「電車のある家」を思い出しました・・・  


Posted by shin344 at 14:12Comments(0)日記