2020年08月19日

歩くから・・・

75回目終戦の日を迎えて毎年この時期は、色々なメディアで、戦争や原爆の特集記事が紹介されます。私は戦後の生まれで戦争体験はありませんが、戦死した伯父の「生まれかわり」のように育てられた記憶が残っています・・・

最近某新聞にこんな歌を目にしました・・・

「歩くから つれていつてと素足の子が 逃避の群れにまとひつきおり」

何の説明もいらないこの一句・・・毎年この時期に悲惨な戦争体験を見聞きして来ましたが、これは心に響きました・・・

歩くから・・・
戦前の満蒙開拓団の写真と思われますが、希望に胸膨らませて満州の地を開拓した人たちもやがて敗戦と時を同じくしてソ連や中国人に追われ命からがらの逃避行だったそうです・・・

避難民としての逃避行に耐えうる人がいる反面、脱落したり残されたりした弱者も当然居たのでしょう・・・

非難の群れにまとわりついたこの子・・・きっと親から「お前は歩けないから、ここにお残り」と諭したのかも知れません・・・他に連れて非難する子どもたちも居たのかも知れません・・・

「お残り」といつた親も、もちろん心張り裂け断腸の思いだったのでしょうが、逃避行の途中で脱落したらそれこそ確実に死ぬでしょうが、ここに残ればもしかしたら生存の可能性もあるかも知れないと親は必死で考えたのでしょうか・・・

この子がその後どうなったのかは無論分かりません・・・こんな子どもは何十何百にんもいたのかも知れません・・・

終戦から75年経った今でも世界各地の戦乱から逃れる避難民が絶えません・・・生死を翻弄される子どもが今でも絶えません・・・愚かなり人間・・・愚かなり戦争・・・

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Posted by shin344 at 17:29│Comments(0)日記
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