2009年01月31日

ちいさいおうち・・・

昨日の新聞で「絵本の記憶」というコラムに、72歳のノンフィクション作家のこの絵本に対する思いが載っていました。氏の息子さんが2歳に近づいた頃、この絵本を買ったそうですが、氏自身の本を開く心の原点となっていると言う内容でした・・・

ちいさいおうち・・・
実は私自身が幼い頃、どのような親の思いがあって私に与えられたのかは分かりませんが、この「ちいさいおうち」を繰り返し読み、今でも絵の一コマ一コマがはっきりと浮び挙がって来ます。

アメリカの田舎に建つ「ちいさいおうち」四季それぞれの自然に囲まれ、このおうちで育った子ども達の声が聞こえ、「ちいさいおうち」にとって、幸せな毎日でしたけれど、山の向こうから大都会への開発が進んで、やがて「ちいさいおうち」は、住む人もなく大都会のビルとビルの間に忘れ去られてしまうのです・・・大都会というものを知らなかった私にとっては、その「ちいさいおうち」の運命よりも、アメリカの大都会ってこういうものなんだ、と目を覚まされた思いもありました・・・今でも自然の向こうに高層ビル群が見えるような光景を目にすると、しっかりとこの「ちいさいおうち」の一場面がよみがえります・・・

やがて「ちいさいおうち」は、このおうちで育った子孫が見つけ、自然の中に運ばれて再び幸せに暮らすと言う回帰の物語です・・・大袈裟に言いますと、ノンフィクション作家にとって心の原点とするならば、私にとっては、心の原風景なんです・・・

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Posted by shin344 at 11:48│Comments(0)日記
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