2008年07月22日

真景横濱今昔・・・元町百段

元町堀川にかかる「前田橋」から、まっすぐに山手浅間(せんげん)山にぶつかると、そこから「元町百段」と言う急坂が存在しました。この元町百段、関東大震災で崩壊して以来、なくなりましたが、今でも百段を登り切ったところに「百段公園」があり、相変らず横浜を一望できる眺望を誇っています・・・



手前が前田橋でその奥に百段階段が見えます・・・・




















                                         提供:長崎大学附属図書館



別な角度から見ますともっとはっきりしますね・・・







横濱名所絵葉書より




現代の前田橋からは、ご覧のように、高速道路や、当時の2~3倍以上も高くなった建物のお陰で全く、想像すら出来ませんね・・・






それでも諦め切れない、私は、元町百段が架かっていたと思われる場所に、いたずら書きまでしてしまいました・・・ここは丁度、元町の有名レストラン「霧笛楼」の裏手に当たります・・・


そして、ここが百段を登り切ったところにある「元町百段公園」です。百段が存在していた頃は茶店があり、眺望を楽しむ沢山の人たちも居たそうです。その後、個人のお宅になった事もあるようですが、今はこうして公園となって居ります。




この百段公園の地から明治時代に写された映像です。









提供:長崎大学附属図書館



大体同じアングルから横浜港方面です・・・眺望は確かに良いのですが、崖に近いと危険なせいでしょうか、このように雑草が眺望の邪魔をしています。そして、もはや「元町百段」は名前ばかりの記念となっていますから、公園の整備もあまりなされていないように思えましたし、アクセスもけっこう大変でした・・・



正直言いまして、元町百段は関東大震災以降、無くなったとは以前から聞いていましたので、今ではもう痕跡すら無いだろうと思っていました・・・確かに何もないのですが、実に驚いた発見は「百段公園」が存在したことでした。もう少し整備されていたら良かったと贅沢な事を言ってますが、元町百段も段々と皆の記憶から忘れ去られて行く運命なんでしょうね・・・










  


Posted by shin344 at 09:33Comments(0)横浜今昔物語