晩酌の友と独言日記・・・

秋分の日・・・暑さ寒さも彼岸までの言葉通り、完全に、この9月23日の彼岸で、暑さと寒さが入れ替わりました・・・1841年9月23日はジェームス・ファーブルブラントの誕生日、1982年息子の誕生日・・・

そしてベランダのクチナシの葉っぱを食い荒らして生まれたアゲハ蝶の誕生日・・・折角成虫になったのは良いのですが、急に寒くなりましたので、しばらく、飛べないでいましたが、果たしてどうなったのでしょうか・・・
息子の誕生日に合わせて、何か良いことをしようと考えました・・・息子は息子なりに私達の老後を心配しているようです。この先何年生きるのかは分かりませんが、せめて死んだ時、息子夫婦に負担はかけたくないので、死亡保険に入りました・・・22年前私の父が死んだ際、父は慣れない商売に手を出して、保険や年金、不動産の類は全て現金にしてしまい、葬儀費用すらない状態で、親戚に大変迷惑をかけてしまいました・・・それに懲りたという事は死んだ父が最後に残してくれたメッセージとも思えます・・・これで少し安心して死ねますけれど、出来れば寝込まないで死ねると良いですが・・・

そして、今日は台風一過、午前中は雨や風が吹いていましたが、昼頃から一転、日が差して来ました・・・この台風が過ぎ去った後のすがすがしい事を「台風一過」と言うんですが、高校生の頃までは、「台風一家」だと思っていました。父台風母台風子台風などが一家で暴れまわって、あちこちを破壊して行った様を表していると思いました・・・近くの東急テラスで買い物をしていましたら、この通り、太陽の光が差し込んでいましたっけ・・・  

長岡から戻りました・・・近い内に調べたことはHPにアップしたいと思っています。20日の祝日に出陣しましたので、お目当ての河井継之助記念館は明日21日はお休み(月が祝日の場合次の日が図書館などは休みなので)かも知れないと思い20日長岡に着いたその足で記念館に向かいました・・・その判断は正しかったのです。休みではないものの、館内を案内して下さる方がつかない日だそうです・・・

館内を案内して下さったガイドさんに出会えて本当に良かった～!　これも後ほどHPにアップします。ところで長岡のホテル、調査だけが目的ですから、ビジネスホテルの素泊まりです。長岡駅前になんと、イトーヨーカ堂があり、反射的に入りまして、ポイントカードを使用して、普段食べているお惣菜が夕食代わり・・・お味は、我が地元のイトーヨーカ堂とほとんど変わりなしですが、ここ長岡まで来て、我が家と同じお惣菜を食べている事に、何だか苦笑してしまいました・・・  

我慢をしたところで、後、何年も生きられる訳ではなし、生きている内に楽しもう、死んではお仕舞いと言うのが、還暦も3年過ぎて、つくづく思います。と、言う心境なのかどうかは分かりませんが、【WOWOW】契約をして、楽しみ始めました。ところが、何となく、前宣伝もありチャンネルを回した「パシィフィック」・・・日本の兵隊が、虫けらのようになぎ倒されて殺されている場面には正直虫酸が走りました・・・スピルバーク独特の手法であることは分かりますけれど・・・

昔、「コンバット」と言うアメリカ主体でドイツ兵がボロボロと虫けらのように殺されるテレビドラマがありましたっけ・・・そのドイツ兵が、単に日本兵に代わっただけの「パシィフィック」、こんな映画を受け入れる程、日本人は自国民の死をまともに正視しても普通の精神状態でいられるように変遷してしまったのかと思ってしまいます。

むちろん、ただの劇ですから、撮影が終われば、血糊だらけの人も「やーやーご苦労さん」で終わるのは知っていますが、劇の最中は、殺す方も殺される日本人にもひとりひとりに、親が妻が子が居て日本でアメリカで待っていると思ってしまい虫酸が走るのです。これが感情移入というやつですね・・・

視聴選択の自由ですから、何も虫酸を走らせながら観る必要もないのですが、例え劇中の死でも現実の死でも、死は死ぬ人が何かのメーセージを伝えようとしていると思う私は、ついチャンネルを合わせてしまうのです・・・しかし、「パシィフィック」は【虫酸が走る】ので、もう観ません・・・  

暑い暑いとフーフー言いながら耐えた猛暑・・・やっと一区切りですね。明日から少し休みが貰えそうなので、ストレスの堪る現実世界から逃げ出そうと待ち構えていましたら、いざとなると、さてさて、何処に行きましょうか?・・・3つのプランを立てました。
①去年の今頃結婚した息子夫婦を訪ねてみようか・・・でもね、新婚で忙しく共働きをしているところに、押しかけられる程、辛いものは無いだろうからと却下・・・

②かねて懸案の長岡に、ファブル・ブラント所縁(ゆかり)の河井継之助記念館や私の祖先が戦死した西神田などを見て来たい。

③スイス人のN氏が京都にお戻りでしたら、京都で、お茶室を訪ねようか・・・しかしN氏はお戻りではありますが、色々とお忙しいらしく(私のような暇人ではないですから)、「江戸でお会いしましょう」とお便りがありましたところでこれも却下・・・江戸でお会いしましょう・・・

で当然の帰着として、②に決定しました・・・しかしながら列車の切符はおろか、宿泊の場所すら全く決めていない、若い頃に3000円位持って、九州をヒッチハイクした時とほとんど変わらないような旅になりそう・・・若い頃ならいざ知らず、こりゃー行き倒れになるかも・・・

それはともかく、こんな資料やら本を抱えて、とりあえず長岡に到達する事に専念します・・・!!!がしかし、出発予定の19日、いきなり息子が友人の結婚式とやらで帰って来ました・・・あ～あ、出だしから調子狂ってしまう・・・

  

ここ1～2日はやっと秋らしくなって来ましたが、それでもまだまだですね・・・一昨日仕事で、群馬県の山の中へ行ってきましたが、何と、標高900メートルの地点での気温、真夏そのままなんです・・・元々涼しいその施設ですから、夏の暑さなど想定もしていなくて、クーラーなんか設置していないのです。

想定外の暑さの中、施設を案内して下さった方には、感謝ですけれど、都会の猛暑を避けて来た積りの、飛びっきり暑さに弱い私の予想はすっかりと吹き飛びました・・・暑いと言うのが、このような避暑地とも言える場所にも及んでいたのが驚きでした・・・勝手に解釈していますが、内陸部の方が暑い!!・・・写真は妙義山ですが、きっとあの頂上辺りでも暑いのではないかなんて想象しています・・・
  

朝日新聞をじっくりと読んでいましたら、こんな素敵な言葉を二つも見つけてしまいました・・・ひとつは女優「たかはたあつこ」さんの【子供は私の防波堤】・・・たかはたさんの女優人生の中で、アルコールに走ったり、更年期障害に陥るのを氏の子どもさんが救ったという事・・・そしてもうひとつは、山口淑子(李香蘭)さんの【平和は当たり前ではない】と言う一言・・・



【子どもは私の防波堤】・・・それは私自身に言えること、子どもが生まれるまで、私は気ままな自由業で家族もかえりみないし収入も不安定な生活でしたけれど、息子が我が家に来た事で私の生き方が変わりました。少しでも安定した仕事に就かなくては、息子をきちんと育てられないと思ったことは確かです。そして安月給ではありますが今の仕事に就いたのは、息子(子ども)がきっと防波堤になってくれたのだと思います・・・

【平和は当たり前ではない】・・・そうなんです、私が自分のホームページで名乗るshintaroは我が伯父の名前です・・・伯父は、海軍兵学校を出て、軍のキャリアとして従軍し、我が家の希望の星でしたが、北方作戦であっけなく戦死し、父親である祖父は死ぬ間際まで「shintaro、shintaro」と繰り返し呼んでいましたっけ。その時のその伯父の弟、我が父の苦笑が忘れられません・・・むろん私の伯父の死だけではなく、あの戦争で亡くなった300万人以上の日本人の死者が現代の平和?な日本が礎になっている・・・それは痛切に感じます今日この頃です・・・


写真は亡き義父の遺品のレプリカですが、大切にして居ります・・・
  

毎日猛暑猛暑で、もう、しょうがないって言う毎日ですね・・・息子が幼い頃、イタズラをして母親が「もう!しょうがない子ね!!」と叱ると、息子は「えーん!しょうがない～～」って泣いていましたっけ・・・と、そんな昔の懐かしく楽しかった子育ての事を思い出しながら、毎日暑さに耐えて居りますが、耐えるのにも飽きて、ほとほと、疲れました・・・



そんな9月3日の帰り道、ふと、空を見上げますと、こんな「うろこ雲」でした・・・下界は暑い暑いとフウフウ言ってますが、天空では秋が確実に来ているんですね。耐えるのももう少しだって、現代風に言えば「元気をもらえる」、素敵な雲でした・・・